2008年02月25日

息づいている時間

P1200539_isu_seesaa.JPG 私と向かい合わせの椅子

私が座ってしまえば
他の人の眼には
それはただ『椅子に座る私』なのだろう

誰も座らないこのひととき
椅子がこころと表情を持ち
無限の存在感を放つ

やや退屈そうな正方形たちの平和を切り裂いて
そこにいる

後ろにひろがる地面をぱらぱらと
様々なかたちに切り取って

彼らはこうある場面のために
生まれてきたのかもしれない

こんな椅子
座ってしまうとその存在に飲み込まれてしまいそうな
こんな椅子

でも座ってしまうと
とたんにおとなしく世界の後ろへ隠れていってしまう

続きを読む
by codd at 19:27 | れす(2) | とらば(0) | 建造物 | (E)

2008年02月17日

強いちから

P1200461_suzumeno_seesaa1.JPG 小さくて
私の目につかないからといって

そのいのちはないわけではない

それは決して『健気に』いるわけでもなく
『儚さ』などという感傷的な概念はかけらも知らないだろう

ただ空間がきりきりするほどの生命力と緊張感で
自分を生き続けている

『ただそれだけ』が
私にとってどんなに難しいことか

続きを読む
by codd at 22:06 | れす(0) | とらば(0) | 植物 | (E)

2008年02月07日

境界のちから

P1200277_edge_seesaa.JPG 浮かび上がったやわらかでくっきりとした境界が
こころの中に静かに感情を生み出していく

わたしの目指す結果とわたしの結果とが並ぶさまに
ただ上だけを追って
どこかに限界という線引きができてしまうと知ることより

疲れきってわれに返った足元で
わたしのしたこととそのままの姿とが並び
静かにこころへ流れてゆく灰色の感覚の方が
ずっと…


あがいている私の手は
何かを歪ませて汚していっているのではないか

そこにあるふたつをまじまじと見て
その度に正しくあるか思い悩み
それでも永遠に未完成な私のこころでは
こたえが出ることはなくて…

続きを読む
by codd at 16:04 | れす(4) | とらば(0) | | (E)

2008年01月30日

おつかれさま

P1200226_kinran_seesaa.JPG ただ数日の花の後
永い時間をかけて作り上げたいのちを

ようやく外界へ送り出した

どれほど失われる可能性があったろう

見守ってきただけの私でさえ涙ぐむほどの苦労

外界はあなたが知るとおり厳しいけれど
あなたの生み出したいのちはきっと
あなたのように頑張って輝くから

後はただゆっくりまどろみのひとときを

続きを読む
by codd at 02:09 | れす(3) | とらば(0) | 植物 | (E)

2008年01月18日

いのちを抱えて

P1190923_oyamabokuti_seesaa.JPG 無限の色でなるかのような複雑で温かい絨毯の上を歩く
灰色の線がいくつもそびえ視界を縦に不均衡に切り取る

かすかに覗く小さな濃い緑たちに
次のいのちは既に息を潜めてそこにいることを知る

ただほぅっと白くなり消えていく息をしながら歩く私の手に
そっと触れた彼ら
溶け込んで目につかなかった彼ら

一度意識してしまうと
その色と造形の緻密さにこころを奪われる

いったいどれほどこころの絵の具がいるんだろう

たしかに枯れてしまっている彼らには
いくつもの次のいのちがそれぞれの旅立ちを夢見てその中心で燃えている

ただ枯れた茶色い終わりの姿ではなく
次のいのちのためのゆりかご

続きを読む
by codd at 15:58 | れす(6) | とらば(0) | 植物 | (E)

2008年01月01日

足元の意味

P1190803_seesaa_tanetuke2.JPG 決まりごとがある
みんながそうするものがある
どれもそれぞれに理由があって

けれど
自身が存在する理由より重要なものではないから

自分らしく
こころがそれをよしと判断したとおりに…

それがたまたまレールの上である時間もあるし
藪の中を抜ける時間もあるんだろう

自分がそうと決めて歩いているということが
大切なこと

続きを読む
by codd at 13:25 | れす(4) | とらば(0) | 植物 | (E)

2007年12月18日

彼らの日常、傍観者の気持ち

P1190462_seesaa_karatatibana.JPG ふと気づいた
幹と青々とした葉だけの小さな樹

くねりながらかろうじて立っている
森を抜ける微風にふらふらと

あまりに目立たないそのからだに
ただふたつだけ
そっと赤く染まって
寂しく萼を残していた

勝手な観客の私は
残念だったねと思うけれど

彼らには『当たり前』の世界で
実をつけられることもあればつけられないこともある
ただそれだけの世界かもしれない

でもやっぱり思う

残念だったねと

続きを読む
by codd at 02:53 | れす(2) | とらば(0) | 植物 | (E)

2007年12月16日

あめ色の時間−濃密な価値−

P1190367_auone_ame.JPG いつもはおとなしく白く浮いている雲たち

柔らかい光の夕方
もうじき日が沈む頃
ずっと向こうの空

蒼の背景にひきたてられて
輝きながらとろけるように

つぎつぎと入れ替わり
ひとつひとつは一分ともたない太陽との共演


冷たい空気の中

計り知れない時間の速さを知る

ゆったりみえるひとときひとときがどれほど大切な時間か
自分の選んだひとつひとつのことがどれほど価値を含むものか

改めてこころで感じる

続きを読む
by codd at 02:04 | れす(3) | とらば(0) | | (E)

2007年12月09日

失われる場所で

P1190305_auone_turuume_1.JPG 『最後』の実をつける

けなげな親のこころで
その子たちがいずれどこかで
自分と同じように
まっすぐないのちで輝いて
花をつけ実をつけることを願いながら
必死に稔ったのだろうか
思い知る

ちっぽけなはずの人の力が
思いがけず大きな影響を与えることと

そして私のできることが
ただ彼らと同じように願うだけだと


どこかかなたの場所で
その子たちが新しい光を浴びられることを
無責任に願うだけだと

多分
私が今涙を流すことは卑怯なこと
P1190301_auone_turuume_2.JPG

続きを読む
by codd at 21:11 | れす(0) | とらば(0) | 植物 | (E)

この道の先は

P1190212_karehamiti.JPG ぶらぶらと
別段目的もない散歩
知らぬ間に小さな何かを探してる

家のそば
ちょっとした小路に潜んでいる
小さな別世界の存在を感じながら歩いてみるのも
なんだかいいもの

こころがくすぐったくなって
ついつい笑顔で揚々と歩いてしまう

続きを読む
by codd at 01:42 | れす(2) | とらば(0) | 植物 | (E)